フェレットをお迎えするにあたって何を揃えたらいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。具体的に何が必要でなぜ必要かを理解し、フェレットに適した環境づくりをしましょう。

フェレットに適した環境を整える必要がある

フェレットにとって居心地の悪い空間はストレスが溜まりやすくなり、問題行動が増えてしまう可能性があります。問題行動が増えれば、飼い主さんにとっても辛い状態が続くでしょう。そのため、フェレットの習性を理解し適した環境作りを意識しフェレットが安心して暮らせるようにしましょう。

フェレットのことを詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。

お迎えするまえに揃えたいグッズ

  • ケージ
  • 床敷き&ハンモック
  • トイレ&トイレ砂
  • 給水ボトル
  • フード皿
  • おもちゃ(環境による)
  • 温湿度計
  • お手入れ用品
  • キャリー

これらはフェレットが生活するために必要なグッズになります。基本的には全てフェレット用を選ぶことが望ましいです。しかし、温湿度計、フード皿、キャリーは犬猫用のものや家にあるもので代用できます。

ケージ選びのポイントとケージに置く物

ケージを選ぶポイントやケージに置く物について説明します。なぜ必要なのか理由も添えているため、参考にしてください。

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ケージ飼いについてとケージ選びのポイント

フェレットは屋内のケージで飼うようにし、飼い主さんと遊ぶ時間にケージの外にだして運動不足を解消してあげましょう。そして、一日のほとんどの時間をケージのなかで過ごすため、ある程度の広さのあるケージを選ぶ必要があります。

ケージの広さは、1匹に対して横幅70㎝、奥行き50㎝、高さ45㎝くらいが理想だと言われています。また5㎝ほどの隙間さえあれば通り抜けられるため、脱走防止のためにもケージはフェレット用がおすすめです。

床敷きはトイレの失敗を防ぐ効果がある

フェレットは基本的に寝床や布のうえに排泄をしないため、トイレの失敗を防ぐことに効果的のようです。また床敷きには消臭機能があるものも販売されており臭い対策のひとつになります。

ハンモックは寝袋代わりになる

ハンモックは必需品というわけではないですが、あるとフェレットにとって寝袋代わりになるためおすすめです。また夏場などは暑くて入りませんが、冬場は好んでハンモックにはいります。フェレットは潜ることや狭いところを好むため安心して眠ってくれるはずです。

トイレは角におき給水ボトルやフード皿は離れた場所に置く

フェレットは角に排泄する習性があるため、トイレは角に寄せておくようにします。またその際、給水ボトルやフード皿はトイレの近くに置かないように気をつけましょう。なぜなら、トイレの場所をわかりやすくすることで間違った場所に排泄をさせないようにするためです。

トイレ砂は猫用のものを代用することも可能です。しかし万が一飲み込んでしまっても害のないものを選ぶようにしましょう。

フェレットフード選びについて

フェレットは完全肉食動物になります。フードは栄養バランスがきちんと考えられているフェレット用を選びましょう。最初の頃はお迎えするフェレットがペットショップで食べていたものを購入するようにしましょう。お迎えする際に、一緒に購入することをおすすめします。いきなり慣れないフードに変わると食べなくなることがあるため、気をつけましょう。

お留守番が多いならおもちゃを用意してあげる

お留守番が多いフェレットにはおもちゃを用意してあげるとよいでしょう。寂しさを紛らわしたり、暇つぶしをしたりとストレス解消になります。そして、フェレット用のおもちゃを選び、安全に扱えるものを選びましょう。おもちゃには音がなるものや噛んで遊ぶことができるものと様々な種類があります。

温湿度計はケージの環境がわかりやすくなる

ケージが置かれている場所の温度や湿度がわかりやすくなるため設置しましょう。フェレットは暑さや湿度に弱く、熱中症になってしまうことがあります。飼い主は平気でもケージの周辺は熱がこもっていることがあるかもしれません。一日中寝ているフェレットは暑さのあまりぐったりしているのか判断がしにくい場面があるため、目で見てすぐ判断できるように対策していきましょう。

お手入れ用品は身だしなみのために

フェレットの身だしなみを整えるために必要なグッズはシャンプーと爪切りです。

フェレットは匂いや刺激に敏感なため刺激が少ないフェレット用シャンプーを選びましょう。また爪切りも同様に使いやすいフェレット用にしましょう。

お手入れは毎日ではなく気になったらで構いません。臭いが気になるからと毎日シャンプーをするのは、かえってに臭いが増すことがあるためおすすしません。そして、爪切りは2週間に1回を目安に行いましょう。またフェレットが嫌がってお手入れできない場合は病院やペットショップでも代わりに行ってくれる場所があるため、気になる方は問い合わせてみましょう。

お出かけにはキャリーを使おう

キャリーは健康診断またはワクチン接種などで病院に行く際に必要になります。大きさの目安は小型犬くらいのもので構いません。キャリーにはプラスチック製と布製などがあります。プラスチック製はお手入れがしやすく汚れても丸洗いができます。布製は、デザインがかわいいものや鞄のようになっているものまで様々です。フェレット用ではなく犬や猫用ものでも代用が可能です。また長い時間おでかけする際は水やフードの容器が設置できるプラスチック製がおすすめです。

ケージを置く場所に気をつけよう

ケージはフェレットが暮らす場所として安全でなくてはなりません。そのため、置く場所のにも配慮してあげる必要があります。飼い主さんが気をつけるだけで事故を防ぐこともできるでしょう。ここでは、ケージを置く場所として適切な場所を説明していきます。

フェレットにとって居心地がよいところは?

  • 静かであるところ
  • 適温であること
  • 適度に光りがあたるところ
  • 昼夜の温度差が少ないところ
  • 風通しがよいところ

この5つの条件は必ずしも絶対ではありません。フェレットが快適に暮らすために、飼い主さんがケージを置く場所として意識するとよいでしょう。

適切ではないところ

具体的に適切ではない場所とはどんな場所なのでしょうか。危険な場所を知ることで、フェレットが快適で安全に暮らすことができる適切な場所がわかるはずです。

屋外におくこと

ベランダや庭などの屋外は、温度調整ができないことや、フィラリア症にかかる恐れがあるなど危険が伴います。散歩や気分転換で外出することは問題ありませんが、ケージを置く場所としては適切ではないでしょう。

人の出入りが多いところ

扉や玄関の近くなど人の出入りが多い場所では、フェレットが落ち着くことができないため、ストレスが溜まってしまうかもしれません。また子供部屋もケージを置く場所としては適切ではないでしょう。

キッチンに近いところ

水や火を扱うキッチンは湿度や温度が変わりやすく、湿度や暑さに弱いフェレットにとっては快適な空間とはいえません。また食べてはいけない物を誤って食べてしまう危険もあるため、ケージを置く場所として適切ではないでしょう。

直射日光があたるところ

直射日光が当たる場所は温度が上がりやすく、暑さに弱いフェレットには快適な場所とは言えないでしょう。また、夏など時期によっては熱中症になる恐れがあるため、ケージを置く場所として適切ではないでしょう。

上記の4つを意識し、ご自身の家でフェレットが安全で快適に暮らすことができる場所を考えてみるとよいでしょう。

最後に

お迎えを決めた方はフェレットの習性を理解し、安心して快適に過ごせるよう配慮することが飼い主さんにとっての責任であり、重要なことであります。フェレットも飼い主も心地よく暮らせるような環境づくりをしましょう。