愛らしいフェレットをお迎えして、これから共に暮らす生活を楽しみにしていることでしょう。
まん丸のフワフワな体でつぶらな瞳のフェレットを、見ているだけでその可愛さに癒やされます。
そんな愛らしいフェレットを「触りたいい」「抱っこしたい」「一緒に遊びたい」など、やりたいことは尽きないでしょう。しかし、フェレットにも人と同様に感情があります。
お迎えしたばかりのフェレットを無理やり触ろうとすれば、飼い主さんに対して「怖くて嫌な人」という印象からスタートしてしまいます。
フェレットの気持ちになって、「どう接すれば怖くないのか」「なにをされると嫌なのか、嬉しいのか」「今どうして欲しいのか」など考えてみましょう。
- お迎えしたばかりのフェレットと上手に仲良くなる方法
- フェレットの気持ちを理解する方法
- フェレットと楽しく一緒に遊ぶ方法(おすすめのおもちゃもご紹介)
フェレットが我が家にやってきたら
フェレットを家に着くなりすぐ触るのではなく、焦らずゆっくりとスキンシップをとるようにしましょう。まずはフェレットの様子をみながら段階を踏むことが仲良くなる近道になります。
環境の変化や移動などで疲れているはずです。まずはゆっくりケージで休ませながら、フェレットの様子をみましょう。
ケージの外に出すとき、部屋に危険なものがないかを確認し、フェレットを放しましょう。フェレットが探索している様子を見守るようにします。フェレットが近寄ってきたら手の匂いを嗅がせるだけにし、無理に抱っこするような事はやめましょう。
声をかけながらゆっくり優しく触ってみましょう。また横から体を撫でるのがポイントです。頭を急に触ろうとすると、フェレットを怖がらせてしまうので、避けましょう。
体を触っても嫌がらないようなら、おもちゃを使って一緒に遊んでみましょう。ボールなどで遊びながら、さりげなくスキンシップを増やしていく事がポイントです。
お迎えしたフェレットが環境に慣れてきたら
フェレットが環境に慣れてきたらスキンシップを積極的にとっていきましょう。フェレットも環境に慣れてきて周りの人やものに興味を示す頃になります。
フェレットと仲良くなる4つのポイント
フェレットと仲良くなるためには信頼関係がとても重要になってきます。仲良くなるためにはどのようにフェレットに接したらいいのでしょうか。
①フェレットを怖がらない
飼い主がビクビクしていては仲良くなるどころか、フェレットに警戒されてしまう可能性があります。飼い主はどんと構えてフェレットに向き合いましょう。
②声をかけながら触る
声をかけながら触ると、匂いと声を覚えてもらえるので意識して行いましょう。そのとき、名前も呼んであげるとフェレットが自分の名前を覚えるトレーニングにもなります。
③遊びたいのサインを見逃さない
フェレットが遊びたいときは仲良くなるチャンスです。足にしがみついたり、ピョンピョン飛び跳ねたりしているときは遊びたいサインになるので、沢山構ってあげましょう。テンションが高いときは甘噛みをする事があります。
④嫌がったらすぐやめる
フェレットが暴れたり逃げたりして嫌がっているのに、無理強いすると「嫌なことをする人」だと思われて信頼関係が崩れてしまうかもしれません。そのため、フェレットが嫌がったらすぐやめましょう。
フェレットのことが大好きだからといって口にキスするのはやめましょう。人とフェレットがそれぞれ持っている細菌を移し合ってしまう危険性があります。動物全般に言えることですが、動物を触る前と触ったあとは手を洗うように習慣付けましょう。
声やしぐさでわかるフェレットの気持ち
フェレットは「鳴かない」動物と言われていますが、よく耳を澄ましてみると、小さな声で鳴いているときがあります。喜びや悲しみ、怒りなどの様々な感情を声やしぐさで表してきます。フェレットは様々メッセージを飼い主さんに送ってきているので、きちんと理解してあげましょう。
フェレットが「今どんな気持ちでいるか」「今どうして欲しいのか」「何をされると嫌なのか」など、しぐさや声の意味を理解して気持ちに応えてあげましょう。
鳴き声の意味
- クックックッ
遊んでいるときや嬉しいとき、甘えているときなど、ご機嫌なときに出す声です。遊んでいるとき興奮して出すこともあります。
- シューシュー
警戒しているとき、威嚇しているときなど不安や怖い気持ちを抱えているときに出す声です。興奮していて気持ちが高ぶっているサインです。
- アーッ
驚いたときに出す声です。さらに恐怖を感じたときは「ギャーッ」という声を出すこともあります。
しぐさの意味
- 甘噛み
飼い主さんに構って欲しいときのサインです。しかし、怒っているときは本気で噛んでくるので注意。
- 飛び跳ねる
興奮しているときに見せる行動です。「もっと遊んで!」というおねだりの合図。甘えたいときや興奮しているときに見せる事もあります。
- 足にまとわりつく、飛びつく
飼い主さんの足元に行ったり来たりして、犬のように足にしがみついてきます。遊びたいときや構って欲しいときに見せることがあります。
- 後ろ足で立つ
後ろ足で立って飼い主さんを見上げたりするのは、手に持っているおやつなどをおねだりしているときです。抱っこをせがんでいるときもあります。
- 後ずさる
抱き上げようとすると、後ずさりをすることがあります。このときは、尻尾が逆立っています。警戒して不安定な状態なので、様子を見ましょう。
- 咥えて持って行く
フェレットはお気に入りのおもちゃなどを、特定の場所に集める「収集癖」があります。飼い主さんの手がフェレットにとって大事な物になると、お気に入りの場所に持って行こうとします。
おやつでコミュニケーションをとろう
おやつは簡単にフェレットと仲良くなれる方法のひとつです。だだし、簡単に仲良くなれるからといって、与えすぎるとに肥満の原因になったり、おやつ以外のフードを食べなくなることがあります。そのため、フェレットとのコミュニケーションタイムに少量を与えるようにしましょう。
おやつはどんなものがいい?
おやつを与えるなら、フェレット用のおやつや栄養補助サプリメント、ゆでた鶏肉などがよいでしょう。ただし、これらも少量にとどめ、与えすぎないようにしましょう。
フェレット用のおやつには様々な種類のものが販売されています。製品によって与える回数や量が違うので、注意事項をよく確認し、適量を守って与えるようにしましょう。
また、人間用のおやつ(クッキーやケーキなど)をうっかり与えると、甘くて口当たりもいいので、フェレットも喜んで食べてしまいます。しかし、糖分が多く肥満の原因になるので、健康維持のためにも与えないようにしましょう。
仲良くなるおやつの与え方
ケージの外に出して遊んでいるとき、飼い主さんにフェレットが寄ってきたタイミングで手から与えましょう。このとき、フェレットの名前を呼びながら行うと自分の名前を覚えやすくなります。
名前を覚えると「自分の名前=良いこと」と印象付けられるので、飼い主さんが名前を呼ぶと駆け寄ってくれるようになります。
慣れてくると、膝の上に乗ってきたりするので、そのタイミングでおやつを与えるのもおすすめです。このとき、おやつを与えながら体を撫でてあげましょう。
体にいい4つのおやつをご紹介
国産のササミジャーキーです。柔らかめなので子どものフェレットでも食べやすく、無着色で低脂肪なので体に優しいおやつです。
フェレット用栄養補助サプリメント(バイト)です。栄養が豊富で毛玉や胃腸のケアも同時にできます。食欲不振や薬の服用時にも使えるので便利です。個包装の使い切りタイプなので、おいしさも新鮮さもキープされています。
本格的な毛玉除去剤を求めている方におすすめのフェレット用バイトです。先に紹介したヘルスチャージFに比べてセルロースを50%増量、亜麻仁油を配合し、毛玉のスムーズな排出をサポートします。こちらも個包装の使い切りタイプです。
フェレットと一緒に楽しく遊ぼう
フェレットは一人遊びもしますが、飼い主さんと遊ぶ事も大好きです。子どものフェレットの場合は、全身を使って遊ぶことは骨や筋肉が丈夫になると言われています。
思いっきり体を使って運動する事で、ストレス発散にもなるでしょう。フェレットにとって、飼い主さんと一緒に遊ぶ事はスキンシップをとるだけでなく健康維持にも繋がります。
まず遊ぶ部屋の安全確認を
遊ぶ場所が安全なのか確認しましょう。コードや噛まれると困るもの、食べてはいけないものがないか確認し危険なものは片付けます。安全確認を怠ると事故に繋がることもあるので、毎回行うようにしましょう。
短時間でも毎日遊んであげる
ほとんどの時間寝ているフェレットですが、遊ぶ事が大好きなので、一日中ケージの中ではストレスが溜まってしまいます。そのため、短時間でも毎日遊んであげることがストレスの解消に繋がります。
フェレットが好きな遊びのパターン
- トンネルなどに潜る
- 転がるボールなどを追いかける
- 動いているものをつかまえる
- 音がでるもの
- 抱っこして軽くゆらす(よく懐いているフェレットに限る)
フェレットの好きな遊び方ができるおすすめのおもちゃをご紹介します。
ただし、フェレットはおもちゃだけでなく、お部屋の中にあるカーペットやソファなどを使って遊ぶこともあります。そのため、フェレットがそのときの気分によって、好きな遊びができるように揃えてあげましょう。
潜って遊べるトンネル
潜って遊んだり、狭いところを走って通り抜けたりできるフェレット用トンネルです。コチラのトンネルは半透明なので飼い主さんも外からフェレットの遊んでいる様子を観察できます。
追いかけて遊ぶボール
追いかけて、捕まえる遊びができるボールです。フェレットは、好奇心旺盛なので動くものに興味を持ちます。飼い主さんが投げたボールを一生懸命追いかけて取りに行ってくれるでしょう。
動くものを捕まえる
飼い主さんが動かす猫じゃらしをジャンプをしたり、追いかけたりして必死に捕まえようとします。なかなか捕まえられないと、諦めてしまうフェレットもいるかもしれません。
音を出す
フェレットは音に敏感なので、音が鳴ればすぐに飛び掛かります。不意に音を鳴らして遊んでみましょう。フェレットの驚いた顔が見られるかもしれません。
軽くゆらす
よく懐いているフェレットの場合は、抱っこしてハンモックのようにユラユラしてあげると、喜ぶことがあります。
最後に
愛らしいフェレットとたくさん触れ合って、遊んであげることで、飼い主さんの愛情が形になり、フェレットにもきっと伝わるはずです。次第大好きな飼い主さんにしか見せないフェレットの愛らしい姿や、しぐさを見せてくれるようになるでしょう。ときより見せる様々な表情に癒やされながら、大切なフェレットとの新しい暮らしを存分に楽しみましょう。