フェレットの食事はどんなものを与えればよいかわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで、フェレットのお世話ポイントを説明します。
食事内容 食事の量 食事の与え方 おやつのこと
栄養バランスを考えた食生活にしよう
フェレットが健康を維持するためには、栄養バランスが整った食事が基本になります。フェレットは完全肉食動物で、消化管が短いため食べ物が消化されるのに3時間~4時間ほどと言われています。そのため、短い時間で消化、吸収される良質な動物性タンパク質と動物性脂肪が必要になります。一方、繊維質が多く含まれる食べ物は消化に時間がかかるため向きません。
フェレットにとって理想の栄養素とは?
タンパク質は30~40%、脂肪は18~20%が必要な栄養素になります。また糖質や炭水化物はほとんど必要のない栄養素で、食物繊維も下痢の原因になるため必要ありません。
主食はフェレット用のペレットにする
主食は栄養バランスが考えられた専用のフードにするとよいでしょう。食べ過ぎても肥満になることもなく、フェレットに必要な栄養素がたっぷり含まれています。また、フェレット用フードは、幼年期、成長期、高齢期と段階ごとに分かれているため、成長段階に合ったフードを選ぶようにしましょう。そして、フェレット用フードは、ドライタイプとウェットタイプなど様々なタイプがありますが、主食にはドライタイプがおすすめです。
- 幼年期、成長期、高齢期と成長段階に合っているか
- 必要な栄養素がたっぷりと含まれているか
- 信頼できる製造メーカーが販売いているか
食事の与え方
フェレットは消化管が短いため、一度に多くの量を食べることができません。1日に5~6回にわけて食事をとるため、常にフード皿にはフードをいれておく必要があります。また、ベビーフェレットやシニアフェレットなどフェレットの成長段階に合わせて、フードを柔らかくしたりと工夫して与えるようにします。
フェレットに必要な食事の量は?
大人のフェレットに必要な1日のエネルギー量は200~300kcalほどです。しかし、フェレット用のフードを主食にしている場合は、神経質にならずにフェレットが欲しがるだけあげても構いません。フェレット用のフードは食べ過ぎたとしても肥満などの心配はないと言われています。
フェレットの健康を維持する食事の与え方
- 1日に200~300kcalを目安に食事を与える
- 常にフード皿にフードを入れておくこと
- 古いフードは捨ててフード皿は清潔に保つこと
1日の必要なエネルギー量を与えるようにしますが、あまり神経質になる必要はありません。そして、フェレットは1日に数回に分けて食事をするため、フード皿には常にフードが入っている状態にしてあげます。また古いフードは1日の最後に捨てるようにし、フード皿も洗って清潔にしてあげることが大切です。
1日に数回に分けて食事をするフェレットですが、水も数回に分けて飲みます。そのため、常に水も切らさずに補充しておきましょう。そして、毎日交換して新鮮な水を補充するようにします。また、与える水は水道水で問題ありません。
ベビーフェレットの食事の与え方
生後3ヶ月頃までのベビーフェレットは、消化する働きが弱いため固形のもは消化しきれないことがあります。そのため、ドライフードはぬるま湯でふやかして柔らかくした少量のフードを数回に分けて与えるようにしましょう。また、水分を含んだフードは傷みやすいため、食べ残しは捨てるようにしましょう。
シニアフェレットの食事の与え方
3歳半を過ぎた頃のフェレットにはシニア用のフードに切り替えてあげましょう。これまでとは違い運動量も減り、1日に必要なエネルギー量が異なります。さらに、免疫力や体も弱くなっていくため、高齢期のフェレットに適した栄養を与えることが健康を維持するために必要になります。また、上手に食べられない場合は、フードを柔らかくしたり、栄養を補助できるサプリメントなどを与えたりもします。しかし、フェレットの栄養面で不安なときは一人だけで解決せず、動物病院に相談をすることをおすすめします。
フェレットにおやつは必要?
フェレット用フードで食事がとれているフェレットにおやつは必要ありません。しかし、しつけをするときやコミュニケーションをとるときにおやつを与えるときもあるでしょう。おやつには様々な種類がありますが、栄養のあるものを選ぶように意識するだけでフェレットにあたえる影響が異なってきます。そして、おやつの与え方次第で肥満や偏食の原因になることがあるため、おやつは少量にし与えすぎないように気をつけましょう。
フェレットにおやつを与えるなら
フェレットにおやつを与えるなら、フェレット用のおやつ、栄養補助サプリメント、ゆでた鶏肉がよいでしょう。また、フェレットが甘い食べ物が大好きだからといって、人間用のケーキなどを与えてしまうと糖分の取り過ぎになり肥満の原因になることがあります。
栄養補助サプリメントの与え方
栄養補助サプリメントは、フェレット用のチューブ型の栄養剤でビタミンBやEが豊富に含まれており、バイトと呼ばれています。フェレットが喜ぶからと、おやつやしつけのご褒美として、与えすぎると肥満やバイト以外食べなくなることもあります。そのため、体調が悪くあまり食事がとれないときや、薬を飲ませるときに適量を与えるようにしましょう。
フェレットに与えてはいけない食べ物
フェレットには食べると体に悪い影響をあたえる食べ物があります。なんでも食べてもよいというわけではないため、食べてはいけない物を知っておくことがとても重要になります。
生肉 玉ねぎやニンニク お菓子 チョコレート 牛乳や乳製品 ドッグフード コーヒーなどのカフェイン 食物繊維の多い食べ物
基本的に人間の食べ物はフェレットには与えてはいけません。特に、お菓子やチョコレートのような加工品などは、中毒を起こしてしまう危険性があります。また塩味や甘味が強いもの、油分の多いものも同様に与えないようにしましょう。
最後に
フェレットの健康を維持するために食生活を整えることが重要だということ。本記事を通してフェレットのことを知ることができれば、飼い主はフェレットが健康的に暮らせるように配慮することができるでしょう。