愛らしいフェレットを家族の一員としてお迎えし、共に暮らすなかで、ペットショップでは感じなかった独特なにおいが気になるようになった方が多くいるのではないでしょうか。
一方で飼い主さんは気にならなくても、友人や家族に部屋や洋服が「くさい」と言われショックを受けた経験がある方や、自分自身のにおいを周りの人がどう感じているか不安な方もいることでしょう。
そこで本記事では、フェレットのにおいを軽減する工夫や対策グッズをご紹介します。
フェレットのにおいの原因は?
フェレットは危険が迫ると臭腺からくさい体液を出しますが、ペットとして販売されているフェレットのほとんどは、臭腺摘出手術が施されているので心配ありません。しかし、フェレットは体(皮膚)に独特なムスクのような臭いがあります。つまり、フェレットはそもそも体臭が独特なので、「くさい」と言われているのです。
こまめな掃除で清潔を保つこと
フェレットはとてもきれい好きなので、汚れたトイレやケージでは快適に暮らせないでしょう。また、排泄物などを放置すると細菌が増殖し不衛生になるだけでなく、悪臭の原因にもなります。
また、不衛生な状態はフェレットの体にも悪影響なので、お家の掃除は毎日きちんと行い、習慣づけることが大切です。
トイレ掃除は最低1日に2回行う
トイレの掃除は最低でも朝晩2回行います。排泄物を放置したままだと悪臭の原因になるので、掃除の時間がない場合も、スコップなどでウンチやオシッコはきちんと取り除きましょう。
フェレットはトイレが汚れていると別の場所に排泄をしてしまうことがあるのでトイレはなるべく清潔を保つことが大切です。
こびりついた尿石がある場合はペット用の尿石除去剤を活用しましょう。さらに排泄物は防臭袋に入れるとゴミ箱付近の悪臭の軽減になるのでおすすめです。
ケージマットやハンモックなどの布類は目に見えない汚れや臭いがついているので、なるべく毎日交換しましょう。
2週間に1回はケージを丸洗いする
ケージの中は清潔そうに見えて細菌が増殖しています。そのため、2週間に1回はケージを丸洗いし天日干しするとよいでしょう。このとき、食器や給水ボトルも丸洗いし、最後に熱湯消毒をするとより万全です。
ウンチやオシッコの状態を異常がないかチェックする
フェレットにとって排泄物は健康のバロメーターです。ウンチやオシッコは健康状態によって形や色が変化したり悪臭になったりします。
栄養の偏った食生活や腸内環境が悪いと、下痢や軟便などの臭いの強いウンチをしたり、脱水気味だとアンモニア臭の強いオシッコをすることがあります。
- 健康的なウンチやオシッコの特徴
- ウンチは、においが強くなく、歯磨きペーストくらいの形で茶色っぽい色。
- オシッコは、においがほとんどなく、淡い黄色。
いつものウンチと色が違う、下痢気味な場合は腸炎や胃潰瘍など病気のおそれがあるので、早めに動物病院で診てもらいましょう。
健康的なフェレットの食事とは?
フェレットは完全肉食で消化管が短いので、食べたものが短時間で消化・吸収できる質のよいタンパク質と脂肪を摂取する必要があります。
反対に、消化・吸収に時間のかかる野菜や果物などの繊維質が多い食べ物は、消化不良をおこし下痢の原因になることがあります。
そんなフェレットの主食には、必要な栄養がバランスよく配合されているフェレット専用フードが最適です。
- 消化しやすい動物性タンパク質が豊富(30%~40%)
- 主なカロリー源となる脂肪(18%~20%)が十分に含まれている
- 炭水化物(糖質・繊維質)がほとんど含まれていない
ただし、あくまでも目安になるので、必ず全てのフェレットの健康が維持されるわけではありません。これらのポイントを参考にお家のフェレットに合ったフードを選んであげることが大切です。
お腹にやさしい国産フェレットフード
悪玉菌を減らしてウンチの臭いを軽減させる水素イオン
体内に吸収されやすいフェレット用のお水
普段のお手入れはやり過ぎるとにおいの原因になる
普段のお手入れは爪切りや耳掃除、シャンプーがありますが、なかにはやり過ぎると逆効果になることがあります。爪切りは2週間に1回、耳掃除は月に1回が理想的です。シャンプーは月に1回程度が目安で頻繁にする必要はありません。
においが気になってもシャンプーは適度に
フェレットは頻繁にシャンプーをする必要はありません。においが気になるからと頻繁にシャンプーをすると、かえって皮脂が過剰に分泌され独特の体臭がさらに強まることがあります。
排泄物などで汚れたところのみ綺麗にしてあげる部分洗いがおすすめです。ただし、シャンプーを全くしないのも不衛生でにおいの原因になので、月に1回を目安にしましょう。シャンプーをする前は、グルーミングブラシ(ペット用のブラシ)で丁寧にブラッシングをします。
ブラッシングは被毛についた細かいホコリなどの汚れを取り除けるだけではなく、皮膚への適度な刺激が血行促進につながり、皮膚の健康を維持することができます。
また長毛種の場合は、お尻尻尾にオシッコなどがつきやすく毛玉になることがあるのでペット用コームを活用し、優しくほぐしてあげるとその後のシャンプーもしやすくなります。
耳掃除は月に1回を目安にやり過ぎ注意
耳掃除は月に1回を目安に行います。本来健康なフェレットであればそれほど耳の中が汚れることはありません。耳のにおいが気になったり、耳アカが溜まっている場合は入り口付近をガーゼや綿棒などで優しく拭き取るようにしましょう。
ただし、フェレットの耳はとてもデリケートなので強くこすると刺激になり、炎症をおこすことがあります。また、耳の奥まで綿棒を入れるのは、フェレットが嫌がり暴れることがあるので危険なのでやめましょう。
耳掃除では耳の状態を確認し耳ダニなどの病気をいち早く発見する目的と考えておきましょう。
ミミヒゼンダニ(耳ダニ)は寄生している動物と接触することで感染する病気です。耳から膿や黒褐色(黒みがかった茶色)の耳アカが出ている、耳を頻繁にかく、頭をふる、異臭がする場合は感染している可能性があるので獣医さんに相談しましょう。
ペット用の消臭グッズを活用する
フェレットのケージ内に消臭効果のあるマットカバーやハンモックを活用すると体臭によるにおいを軽減することが期待できるでしょう。
ケージマットは消臭効果があるだけでなく、汚れたら取り替えるだけなので掃除がしやすくなります。また、フェレットが寝転んだりして体をこすることで細かい汚れがとれ毛艶がよくなる効果も期待できます。
ケージ用消臭マットカバー
消臭ハンモック
芳香剤でにおいをごまかさない
芳香剤などの強い香りで、強い臭いを覆い被せるマスキング消臭は、かえって悪臭の原因になることがあります。強いにおい同士が混ざり合うと、別の嫌な臭いを発生させるおそれがあるので向かないでしょう。
また、フェレットは嗅覚が優れているので、強い香りが漂った空間にいると、ストレスが溜まり体調が悪くなることがあります。
部屋のにおいを丸ごと軽減させたい方におすすめグッズ
普段のお手入れや掃除をきちんとしていても、フェレット自体のにおいを完全に消すことができず困っている方は多くいるのではないでしょうか。飼い主さんは気にならなくても、友人や家族に部屋や洋服のにおいを指摘され悩んでいることと思います。
フェレットのお手入れも掃除もきちんとしているうえで、さらにフェレット臭を軽減したい飼い主さんには、お部屋を24時間丸ごと消臭が期待できるペット用空気清浄機がおすすめです。
ペット用空気清浄機を置けば、お世話以外での消臭効果が期待できるので、いまよりにおいの軽減が可能になるでしょう。そのほか、空気清浄機は風邪やウイルスの予防が期待できることから、フェレットや飼い主さんの健康管理にも役立ちます。お部屋に1台あれば、におい対策だけではなく、フェレットも飼い主さんも安心して暮らせる空間になるでしょう。
Levoitの空気清浄機はペットによる悩みに特化しており、10倍のARC活性炭の高品質フィルターでペットの空気中に漂う嫌なにおいや抜け毛をしっかりと取り除いてくれます。
また、二重の特殊なフィルターがダニやホコリ、PM2.5、細菌などの浮遊物質なども除去。徹底した空気の除菌で風邪や皮膚炎のほか、ウイルス対策にも大活躍するでしょう。
最後に
フェレットは愛らしい見た目とは反対に、体臭が強いのも事実です。その体臭が気になり、デメリットと感じる方も少なくありません。しかし、体臭を完全に取り除くことは難しいかもしれませんが、対策グッズの活用や飼い主さんの工夫次第でにおい自体を軽減することは可能です。フェレットも飼い主さんも快適に暮らせるように対策しましょう。